傷あとが気になって人前に出れないよ
手術以外に傷あとを消す方法はないの?
このような悩みを解決していきます。
形成外科医専門医として普段から創傷の治療を行なっている私が解説していきます。私がどんな人か気になる方はこちらのプロフィール記事を参考にしてみてください。
私がカバーメイクを実践しているわけではないですが、
傷を治療する医師が知っておくべき選択肢としてカバーメイク(リハビリメイク®︎)があることを是非みなさんにも共有してもらえればと思い記事にしました。
質問や要望などなんでもお気軽にご相談ください✨
ブログの問い合わせやTwitterにご連絡お願いします。
・参考サイト(かづきれいこ先生)
・リハビリメイク®︎を実践している施設
傷あとの治療も立派な医療です
傷あとのケアは心のケアです。
命を救うことはもちろんのこと、機能面や整容面、心の問題までの解決にも力を入れてきたのが「形成外科」です。
諦めずに形成外科で相談してみましょう。
形成外科という診療科は傷あとを綺麗にすることを常に考えています。
創傷治癒の観点からは傷を消すことは不可能です。
しかし、目立たない傷あとにすることは可能です。
それでも傷あとが気になる場合があると思います。
そこで今回紹介するのは炎症が鎮静化した後の焼け跡(白色瘢痕や色素沈着など)に対する治療としてのメイクアップセラピー(リハビリメイク®︎)です。
傷あと治療の総論に関してはこちらの記事を是非ご参照ください。
リハビリメイク®︎
メイクアップの手法を利用して傷あとをカバーし、これにより整容面のみならず、精神面におけるケアを提供することで、社会への復帰を促す。
その結果、QOL(Quality of Life:生活の質)を高めることを目的としています。
メイクアップセラピストであるかづきれいこ先生によって「リハビリメイク®」と命名され考案された方法です。
通常のメイクではカバーすることが困難な、凹凸のある傷あとや、広範なやけどの痕などを、独自のメイク法によってカバーし、外観を整えます。
痛みを伴わずに侵襲がなく(体への負担がなく)、やり直しができ、何度でも再現が可能であり、技術さえ習得すれば患者自身が自宅で簡単に行える治療です。
詳細はかづきれいこ先生のサイトをご参照ください。
まとめ
創傷治療のゴールは傷が治癒することだけが目的ではなく、
傷あとのケアにまで目を向けることが重要と考えます。
傷を治療する医師(特に見た目の改善にも重点を置く形成外科医)は
患者が不利益を被らないようにカバーメイク(リハビリメイク®︎)という選択肢も知っておくべきと思います。
炎症が鎮静化した後の焼け跡(白色瘢痕や色素沈着など)に対する治療として今回はカバーメイクをご紹介しましたが、以下のような場合にもカバーメイク(リハビリメイク®︎)は有用と考えます。
・手術やレーザーで治療中だが、複数回の施術や長い治療期間に及ぶことが多い場合
→その間も外見上の悩みを持ち続けることになるため、このようなケースにもカバーメイクは良い適応である
・赤あざ、茶あざ、青あざや色素脱失(白斑)などの皮膚の変色をカバーする場合
補色の関係にある色の光を混ぜると白色光になるという光の混色理論により色味をカバーします
最後まで読んでいただき誠に有難うございました。
いかがでしたでしょうか。
今回は傷あとを消す方法として、侵襲の少ないカバーメイク(リハビリメイク®︎)というものを紹介しました。
もちろん、手術やレーザー治療など他にもさまざま方法があります。
どの方法が最適かというのは患者自身の価値観やライフスタイルにも依ってきます。
諦めずに相談してみましょう。
その他質問や相談などがあればお気軽にブログの問い合わせやtwitterまで連絡いただければお答えさせていただきます
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