ニキビが治らないときは、早めに病院(皮膚科)へ行こう

形成外科・皮膚科
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はじめまして。
形成外科医/美容皮膚科医のDr.○○○です。
日本形成外科学会 専門医
日本美容外科学会 会員
日本創傷外科学会 会員
日本褥瘡学会 会員
日本フットケア・足病医学会 会員
日本美容皮膚科学会 会員

(注)プロフィール画像:『日本形成外科学会・日本創傷外科学会マスコットキャラクター「なおるん」』 なおるんは「キズを治す妖精」です。
今話題の谷口亮氏のデザインです。

Aくん
Aくん

ニキビがなかなか治らなかったらどうする?

病院(皮膚科)へいくべき?

Bさん
Bさん

自分でできることは?

Cくん
Cくん

ニキビ痕にはどんな治療法があるの?

こういった疑問にお答えします。

普段、美容皮膚科医としてもにきびやにきび痕の診療にたずさわっているDr.いたるんが解説していきます。

Dr.いたるん
Dr.いたるん

私がどんな人かはこちらのプロフィール記事をぜひご参照ください。

なおるん
なおるん

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ニキビがなかなか治らないときは病院(皮膚科)へ行こう

ニキビは「皮膚の病気」です

青春のシンボルと思われがちですが、炎症がひどいと痕になることもあるので、

早めに病院(皮膚科)へ行くことが大事です。

なぜなら、ニキビ痕の治療には推奨度の高い治療方法はないのが現実だからです。

ニキビ痕は不可逆性の変化であるため、その治療には難渋します。

また一旦症状が改善しても、治療を中断すると症状を繰り返すことが特徴的です。

炎症性ざ瘡(ニキビ)だけを治療しても、非炎症性ざ瘡(コメド)があると悪化すると炎症を起

こすため、コメドの治療(つまり維持療法)が重要になってきます。

ニキビの治療は保険診療で対応できますが、ニキビ痕(ざ瘡瘢痕)には推奨度の高い治療方法

はありません。

そのため、ニキビ痕の治療はその多くが自費診療となりコストがかかるデメリットもありま

す。

ニキビ痕予防としてニキビに対する積極的な早期治療とその後の再発予防のため

の維持療法こそが、ニキビ痕を残さないために重要です。

なおるん
なおるん

炎症の再発を予防するために、非炎症性ざ瘡(コメド)も治療の対象になるよ!

黒ニキビや白ニキビとも言われているね。

ニキビが出来ると、、、

ニキビがあるために自分に自信が持てない。

ニキビがあることが恥ずかしい。

人前にでることが嫌になる。

うつ状態や引きこもりになりかねません。

このように生活の質(QOL)を低下させることになり得るため

ニキビの治療、特に非炎症性ニキビ(コメド)からの維持療法が重要になってきます。

もう一度主張します(ニキビがなかなか治らないときは病院(皮膚科)へ行こう)

以上より、ニキビ患者の生活の質(QOL)を高めるためには、早期(非炎症性ニキビ)からの

適切な治療介入と瘢痕を残さないための継続した治療が重要です。

非炎症性ニキビ(コメド)を主体とする軽症の患者の受診を啓蒙して、より早期に

積極的な治療を行うことでニキビ痕をへらすことが可能となります。

患者の多くは炎症性ニキビが悪化した際に医療機関を受診して、抗菌薬による治療を

受ければいいと考えています。

このような対応ではいけないことがわかってもらえたでしょうか。

ニキビがなかなか治らないときは病院(皮膚科)へ行こう。

スキンケアや洗顔の重要性

スキンケアには以下の3つがあります。

  1. 皮膚を清潔な状態に保つ清浄のケア
  2. 皮膚に潤いを与え乾燥を防ぐ保湿のケア
  3. 太陽紫外線障害から皮膚を守る紫外線防御のケア

これらに関しては以前の記事でもまとめていますので是非参考にしてみてください

洗顔や保湿でニキビが治るわけではありません。

しかし、適切なスキンケアを行うことなしにニキビ治療は成功しないと考えます。

また、ニキビ患者においてスキンケア製品は

ニキビ肌用のノンコメドジェニック製品(ニキビができにくいことを確認している製品)

を選びましょう。

ノンコメドジェニックとは、コメドジェニック(面疱誘発)テストを行い、

ざ瘡(ニキビ)を生じにくい製品であることを確認されたものです。

○ NOV ACアクティブシリーズ

NOV (ノブ)のニキビ肌のスキンケア製品です。

にきびの3大因子である皮脂・アクネ菌・異常角化にアプローチして、にきびのできにくい肌環境に導きます。

ノンコメドジェニック製品であるのみならず、透明感のあるなめらかで美しい肌へと導いてくれます。

Nov ACアクティブトライアルセット

ニキビを悪化させないライフスタイルについて詳しく知りたい方は下記のWebサイトを

参考にしてみてください。

ニキビ痕になってしまった場合の治療法

ざ瘡(ニキビ)瘢痕とは、ニキビの軽快後に後遺症として生じる、肥厚性瘢痕・ケロイド

縮性(陥凹性)瘢痕や色素沈着からなる症状をいいます。

保険適応として認められているのは、色素沈着にはビタミンCの内服、肥厚性瘢痕にはステ

ロイドの外用と局所注射です。

萎縮性瘢痕に対しては、レーザー療法などさまざまな治療方法があるが、本邦のガイドライ

ンでは推奨されていません。

つまり、繰り返しにはなるがざ瘡(ニキビ)瘢痕の予防が重要で、ニキビに対する早期治療と

維持療法が必要であります

萎縮性瘢痕の適応外治療としては、

・手術(デルマパンチ)

・皮膚剥削術

・マイクロニードルセラピー

・ケミカルピーリング

・フラクショナルレーザー

・フラクショナルラジオ波

・フィラー注入や自己多血症板血漿注入

などが挙げられます。

ざ瘡(ニキビ)瘢痕の治療法は多種多様であり、

治療効果も一定していないのが現実であります。

まとめ

ニキビ痕を治す治療は、未だに確立していません。

ニキビが軽いうちに適切な治療・正しいケアを行うことが重要です。

ニキビ患者の生活の質(QOL)を高め、ニキビ痕を回避するためには、

早期の積極的な治療を勧める啓発活動を続けていく必要があります。

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