スキンケアってどうして大事なの?
具体的にはどうやればいいの?
オススメの商品は?
今回の記事ではこのような疑問にお答えします。
この記事はこんな人にオススメ
- しみやしわ、肌トラブルが気になるけど何から始めたらいいかわからない
- 若いうちから肌のケアを徹底したい
- 家でできる日々のスキンケア対策をしたい
- スキンケアの重要性はわかっているけど、具体的にはどうしたらいいかわからない
形成外科医、美容皮膚科医・美容外科医として働いている私(ita_run)が解説していきます。
「見られたくない」から「見せたい」へ。「マイナス」を「プラス」に変えて、人生のベクトルを上向きにしませんか?
スキンケアの重要性がわかります
毎日のスキンケアは美しい肌や肌の老化を遅らせるために重要である。
皮膚は本来、肌を健やかに保つ機能を備えています。
しかし、皮膚に有害な乾燥・紫外線・酸化などによって肌は絶えず変化し、皮膚の機能も衰えます。
つまり、皮膚を清潔に保つとともに水分、油分などの必要な成分を補い、皮膚の防御機能を助けることによって美しい肌を保ち、あるいは肌の老化を遅らせるために毎日のスキンケアは重要です。
具体例としては
- 汗や皮脂などの分泌物や老廃物などの生理的な汚れ、ホコリや雑菌などの皮膚表面に付着した汚れなどを落とす必要があります。
- 洗浄により皮膚は三大保湿因子(皮脂・天然保湿因子・角質細胞間脂質)が減少してしまうため、皮膚は洗顔前よりも乾燥します。
- 洗顔後すぐに保湿をすることにより乾燥を防ぎます。
- 肌の老化原因の約8割は光老化にあるといわれています。1年を通じて「紫外線対策」をすることがとても大切です。
- 紫外線は炎症、色素沈着、免疫抑制、光老化、皮膚がんなどの障害を皮膚へもたらします。
確かに、スキンケアひとつで何が変わるのかとの意見もあるかもしれません。
しかし、以下のような考え方もあります。
- 適切なスキンケアをしていないためににきびが悪化しているかもしれません。
- 男性でもスキンケアをする時代となってきています。
- スキンケアの方法や商品の選び方を教えてもらったことはありますか?
- 年を重ねれば皮膚の自然な老化は確実に進行します。予防できる皮膚の光老化対策を早めに考えませんか?
スキンケアの具体的なやり方がわかります
ステップ① 洗浄(クレンジング、洗顔)
クレンジングのポイント(油性の汚れ)
- メイクとのなじみが悪くなり洗浄力が落ちるので、手と顔は濡らさないようにします。
- 手のひら全体を使うとクレンジング料をなじませやすくなります。
- 小鼻の部分はメイクがたまりやすいので、指の腹を使ってなじませます。
- クレンジング料がメイクとなじんで肌色になり、なじませる力が軽くなったら、クレンジング終了です(1分くらいが目安)。
洗顔のポイント(水性の汚れ)
- ぬるま湯(35度くらい)で手と顔を軽く洗います。
- 洗顔料をよく泡立てたら、泡で顔を包み込むように洗います。
- 皮脂の多い額や小鼻(Tゾーン)から洗いはじめ、乾燥しやすい頬や目もと・口もとは泡をやさしくのばし、こすらず洗います。
- 耳の前・口のまわり・あごのまわりなども忘れずに洗います。
- 洗い残しがないように、ぬるま湯ですすぎます。(髪の生え際や鼻まわり、唇のした、フェイスラインは洗顔料が残りやすく注意が必要です。)
- 清潔なやわらかいタオルでおさえるようにして、水気をふきとります。ごしごしこすらないように注意します。
泡立てネットを使うと、簡単に弾力のある細かい泡をつくることができます。
泡立ての苦手な方や手荒れしやすい方にオススメですよ!
汚れや油分が残っていると、過酸化物質となり肌の老化を起こしたり、毛穴に詰まってニキビの原因になったりするよ!洗い残しは注意!
ステップ② 保湿
保湿のポイント
- 洗浄後すぐの保湿が効果的です。
- 複数の剤形のものを重ねるとより保湿効果が向上します。
- 頬や額など顔の広い部分は、手のひらを使ってゆっくりと塗り拡げます。
- 保湿剤を数カ所においてから押さえるように塗り広げるとよりやさしく塗布することができます。
- 目のまわりや口のまわりなどは角質が薄く特に乾燥しやすいので、クリームなどの油性成分の多いものを使用すると効果的です。
複数の剤型の保湿剤を併用することで皮膚の水分量が高まり、経表皮水分蒸散量が低くなることで、角質の状態は改善します。
化粧水で水分を補ったあと、油分を含んだ乳液などをつけて補った水分を逃さないように蓋をしよう!
保湿の重要性に関して記事をこちらで詳細に解説していますので是非ご覧ください
ステップ③ 遮光
遮光のポイント
- 商品に記載されている使用量を守る。
- 全体を均一に塗り、特に日光に当たりやすい部位は重ねて塗る。
- 汗をかいたり、衣服のこすれによってサンスクリーン剤がとれてしまった場合には必要に応じて塗り直す(特に額や頬、鼻)。
- メイクをしている場合には、遮光効果を有するファンデーションなどを重ね塗りする。
- 日焼け止めを日常的に使いましょう(季節や天候、時間を問わずに使用しましょう)。
遮光の方法として、紫外線の強い時間帯を避ける、日陰を利用する、日傘や帽子を使う、袖や襟のついた衣服で覆う、サングラスをかける、などもあります。
塗布量が少ないと、期待される遮光効果(表示されているSPFやPA)を発揮できない可能性があるよ!
オススメの商品がわかります
特定の商品のオススメは今後、記事を更新していくときに載せる予定なので、今回は総論的な内容を書いていくね!
洗浄
・「肌に優しい」と言われる弱酸性の洗顔料ですが、ぬるぬるする・泡立ちが悪いなど使用感が悪く、皮脂汚れや洗顔料成分がきちんと落ちにくいというデメリットがあります。
・洗浄力のある石けんなどのアルカリ性の洗顔料で洗っても、肌ほんらいの力(アルカリ中和能)で弱酸性に戻るので、健康な肌であれば特に心配することはありません。
・使用して肌の調子がよいかどうかで洗顔料を選ぶことが大事です。
炎症を伴うニキビやアトピー性皮膚炎などがある方は、刺激性の少ない弱酸性が良い場合もあるよ!ノンコメドジェニックの製品を選ぶことも大事だよ!
保湿
・異なる剤形で保湿する(保湿剤には、水分を与える化粧水・ジェル、油分を含む美容液・乳液・クリームなどがあります)。
・乳液とクリームの主な違いとしては水分と油分の比率にあります。乳液は油分がすくないためみずみずしくさっぱりとした感触で、暑い夏場や脂性肌の人に好まれます。
皮膚の乾燥の度合いにあわせて、複数の保湿剤を使用しよう!
遮光
・肌に炎症を起こすUVB(紫外線B波)の遮断効果を表しているのがSPF(Sun Protection Factor)。
・SPFの値の目安は、日常生活が「15」前後、屋外での軽いスポーツ・レジャーが「15~30」、海や山でのスポーツが「30~50+」、紫外線に敏感な人で「50+」です。
・老化の原因となるUVA(紫外線A波)の遮断効果を表しているのがPA(Protection grade of UVA)。
・PAは+か++のものを使うこと。
・紫外線防御剤には、紫外線吸収剤と紫外線散乱剤の2通りに大別されます。
・紫外線吸収剤は強い遮断力をがあり、白浮きせずメイクも軽く仕上がるなどのメリットはあります。しかし、紫外線を熱エネルギーに変換する際に、科学的構造の変化が起こり、肌への負担となる場合があります。
・紫外線吸収剤に敏感な方やこども用には、ノンケミカルサンスクリーンといわれる紫外線散乱剤を用いた低刺激性のものをオススメします。
紫外線の強さはほぼ1年中、中程度以上みたいだよ!
また、曇りや車内、室内でも油断は禁物だよ!
引用元
- https://www.jcia.org/user/public/uv/prevent
- https://www.data.jma.go.jp/gmd/env/uvhp/link_uvindex_month54.html
Q&A
Q1. 洗顔の回数の目安は?
A1. 洗顔の回数は朝晩の2回が基本です。乾燥肌は1日1~2回、脂性肌は1日2~3回程度の洗顔が目安になります。また、洗顔料を使うのは1日1回程度にして、それ以外はぬるま湯ですすぐ方法が合っている肌もあります。洗いすぎは、皮脂といっしょにうるおいも取ってしまいますし、場合によっては余計に皮脂の分泌を促してしまうことにもなるので注意が必要です。
Q2. 紫外線の作用はなんですか?
A2. 紫外線の有用な作用としては、消毒作用、ビタミンDの合成、血行や新陳代謝を活発にするなどがあります。しかし、皮膚にとって有害な面も多くあり、日焼けだけでなく、シミ・そばかすなどの色素沈着を助長し、皮膚細胞を傷つけ老化を促す因子にもなります。
Q3. 紫外線を浴びないとどうなりますか?
A3. 紫外線を全く浴びないと、ビタミンDの不足により骨粗鬆症のリスクが高まり、さらには高血圧、糖尿病、結核、神経疾患、自己免疫疾患、悪性腫瘍にかかりやすくなる可能性も示唆されています。紫外線を怖がって完全に避けるのではなく、サンスクリーン剤、帽子、日傘などを上手に利用して、太陽紫外線とうまく付き合うことが大切です。
Q4. 紫外線対策は1年中必要ですか?
A4. 夏の紫外線対策だけでは、美容上からみると不十分で、年間を通じて対策を心がけることが大切です。なぜなら、真冬の時期とピーク月で比較すると、紫外線B波は2割程度ですが、肌の老化に大きな影響を与える紫外線Aの波では、5割に及んでいるからです。とくに、春先は、紫外線や赤外線が急に増え、真夏とほぼ変わりない量が届くようになるので注意が必要です。
Q5. 曇りや雨でも紫外線対策は必要ですか?
A5. 曇りや雨でも紫外線対策を行うことが重要です。なぜなら、快晴を100%とすると、曇りでは60%弱、雨でも約30%の強さがあるからです。
まとめ
本記事は以上となります。
スキンケアの重要性をわかっていただけたでしょうか。
今後、オススメ商品も紹介していこうと思っています。
ぜひ、参考にしてくださると嬉しいです。
形成外科医、美容皮膚科医・美容外科医として働いているわたくし、ita_runでした。
Twitterへの質問やご要望などあれば、ぜひお待ちしています!
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